小谷村/旧鬼無里村(長野) 東山(1232.8m) 2017年10月28日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:23 国道−−6:30 堰堤−−6:32 ナメ滝−−6:35 堰堤−−6:39 ナメ滝−−6:54 大きな滝が見える−−7:03 斜面に取り付く−−7:09 尾根に乗る−−7:35 1100m峰−−8:09 東山−−8:37 1100m峰−(尾根入口を探し回る)−8:50 正しい尾根に乗る−−9:03 1020m峰−−9:30 沢を横断−−9:33 国道

場所長野県長野市(旧鬼無里村)/北安曇郡白馬村
年月日2017年10月28日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場国道路側に駐車余地あり
登山道の有無無し
籔の有無沢沿いは草、笹が多い。尾根上は多少の笹はあるがそれほど濃くない
危険個所の有無無し。ただし沢沿いを遡上する場合は堰堤、滝があり高巻きが必要
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント往路は団子沢と柳沢に挟まれた沢を大きな滝直下まで遡上し、その後は団子沢左岸尾根を登り、帰りは団子沢左岸尾根を末端まで下った。予想外に尾根上の藪は薄く、沢よりも尾根の方がお勧め




沢の入口。短い車道がある 入口の反対側が駐車余地
車道終点から草藪 藪を避けて一段上の杉植林帯に上がる
イノシシ用?罠。獣道に仕掛けてあった 笹に覆われた沢沿いを進む
最初の堰堤。渡って右岸側を巻くことにする 目論見通り踏跡あり
トラロープまで登場 堰堤を下る道は崩壊
ナメ滝は長靴でジャブジャブ遡上 2つ目の堰堤。ここは左岸を巻く
急斜面を上がったら左岸に道あり 次のナメ滝は左岸に道あり
植林には時々目印あり 開けた場所は朝露に濡れた草藪
トラロープ2本が沢に降りていた トラロープで沢へ。藪が無く歩きやすい
でも奥に落差20mはありそうな大きな滝が登場 滝付近は絶壁なので少し戻って右岸を高巻き
滝手前で岸壁が登場。崩壊した吊橋らしい2本の
ワイヤーあり。巻くのは危険すぎて不可能
ワイヤーの根本
下流側に戻り安全地帯から上を目指す 標高940m付近。小尾根に乗る
標高970m付近。植林前の枯れ木らしい 標高980m付近。自然林に変わる
標高1100m峰直下 標高1100m峰。境界標識登場
標高1070m鞍部 標高1130m付近
標高1170m肩 標高1170m肩の先でワイヤーあり
標高1220m肩。ここで市村界尾根に乗る 山頂手前の鞍部
山頂直下のワイヤー 東山山頂
三角点 木の板は文字が消えた山頂標識?
目印 北に延びる境界尾根。踏跡無し
山頂南東側の1220m肩。微小ピーク 折れた枝に生えていた寄生木
帰りの標高1100m峰。ここから往路と別ルート 1100m峰から下ったが見事に南尾根に引き込まれた
1100m峰から主尾根入口は非常に分かりにくい
ここは乗ったことがはっきりした場所(標高1000m)
標高1050m
標高1030m峰の倒木 標高1020m峰。ここで左に向かう
標高1020m峰から標高1030m峰を見る 標高1020m峰を振り返る。直下は苔むした岩
標高1000m肩。ここで北東斜面へ(主尾根の続き) 標高960m付近
標高940mの細長い等高線 標高920m肩。尾根の傾斜がきつく南を巻く
傾斜が緩んでから主尾根に戻る 主尾根を見上げる。確かに下りたくない傾斜
標高880m付近。尾根を辿る 標高840m付近。まもなく尾根末端
尾根末端に出た 最後は激灌木藪
沢に下る。水量少なく容易に渡渉可能 渡渉箇所の下流はコンクリート法面でよじ登れないかも

下ってきた尾根 ここに示された動植物は採集禁止
駐車余地に戻る 下ってきた尾根


・小谷村〜白馬村/旧鬼無里村境界稜線上の地形図記載の山で未踏なのは東山のみ。この稜線には2つの東山があるが、ここで書くのは柳沢峠南側の登山道が無い標高1232.8mの山のことである。

・ネットで検索したがこの山の登山記録は発見できなかった。地形図を見るとアプローチの関係上、鬼無里側から登るのが得策に思えた。ただし国道に沿って天神川が流れているので、橋で国道が山側に走っている場所から取り付く必要あり。

・グーグルの衛星画像で東山周辺を見てみると、柳沢と団子沢の挟まれた沢の周辺に植林帯が見られ、その作業道が沢沿いにあると予想された。このため、今回は沢沿いに登ってみることにした。

・国道406号線を西に進み「鬼無里の湯」を過ぎると目的の沢を渡る短い橋が登場。橋の北側から沢の方向へ入る短い車道があるが、両側から草が進出しているので国道の反対側の駐車余地に車を置いた。今回は沢歩きなので今週も長靴で出発。天気は曇りだが予報では長野北部の雨は夕方からとのこと。

・車道終点には「指定された動植物は採集禁止」との看板あり。ここから草薮に突入するが何となく踏跡あり。周囲は平坦で昔は畑だったのが耕作放棄されたようだ。

・沢沿いは草が深くなったので右手斜面の杉植林帯で一段高くなった棚へ上がる。ここにも何となく踏跡あり。正しくは獣道のようで罠が仕掛けられていた。知らずに踏んでしまったが動作しなかった。足跡はたぶんイノシシだろう。

・朝露に濡れた笹が茂った左岸を進むと砂防ダム登場。左右を見ると右岸側が高巻きできそうな雰囲気で、堰堤直下の浅い流れを長靴でジャブジャブ渡り対岸へ。予想通り獣道らしき筋がありトラバースし堰堤を越える。堰堤頂上付近は鉄パイプの手すりがあったので、昔は作業道があったようだ。

・ダムの上流側右岸は岩壁で進めないので河原に下るが、ここは以前は鉄板で橋が架かっていたようだが今は崩壊しているので、高さ2m弱の急な岩場を橋の残骸を頼りに下って河原へ。流れは少なく問題なし。

・少し遡上するとナメが登場。左右は急斜面で巻けないので流れの端をジャブジャブと登った。幸い、濡れた岩には苔は生えていないようで滑りにくかった。

・上流で再び堰堤登場。今度は左岸側が高巻きできそうなので急斜面を強引によじ登るとトラバースするような獣道が登場。ここも堰堤頂上は手すりがあり作業道跡と判明。

・再び河原に下りてその後は左岸側を少し上がったところを歩く。薄い獣道あり。

・またナメ滝が登場するが左岸側に歩きやすそうな地形があり高巻きした。獣道あり。

・その後も河原の中ではなく左岸側の高い場所を歩いた。河原の中は倒木が多く歩きにくそう。

・やがて前方に高さ20mはありそうな2段の滝が見えた。周囲は岩壁で高巻きは不能なので、少し戻って安全そうな斜面から今度は右岸側に取り付く。これはトラバースできずに斜面を登ることになった場合、山頂に直接繋がる尾根に乗れるからである。

・トラバース開始。1つ目の小さな谷は無事にトラバースできたが、2つ目の大きな谷は濡れた急な岩壁帯でトラバースは不可能。よく見ると左手から2本のワイヤーが対岸に伸びてその途中には短い木の板が数箇所ぶら下がっていた。おそらくは吊橋があったのだろうが、今は全く使い物にならない。

・この高さのトラバースは無理でもっと大きく高巻きする必要があるので安全地帯まで逆戻り、杉植林斜面を登ることにした。北向き斜面ということもあり藪は薄いが傾斜がきつい。

・微小尾根に乗ると傾斜が緩んで歩きやすくなる。植生はこれまで同様に若干の笹はあるが薄く歩きやすい。先週の旧青海町海沿いの低山の潅木藪とは比較にならないくらい歩きやすい。これなら最初から尾根上を歩いた方が良かったかもしれない。

・標高980mを越えると自然林に変わりさらに歩きやすい植生に。尾根が狭い場所では獣道あり。

・標高1070mで右手から太い尾根が合流。帰りに直進しないよう目印を残したが、帰りは別のルートを歩いたのでこの目印の出番は無かった。

・明瞭な尾根を登りきって初めてのピークが標高1100m峰。赤い境界標識が登場するが作業道は無い。でも笹はこれまで同様に腰の高さで密度は薄いまま。

・1070m鞍部へと下り1170m肩へと登っていくと若干笹の密度が上がるがまだまだ序の口のレベル。この付近の笹は乾いていたので助かった。沢沿いの笹は濡れていてゴアを着用して行動には暑かったのでここで脱ぐ。

・1170m肩へは笹に覆われた広い尾根を登る。下りはここで迷いそうになった。

・1170m肩西側ではガレた小さな谷の対岸に2本のワイヤーが通っていた。たぶんこれも吊橋の跡と思われる。沢からここに上がる道が昔はあったのかもしれない。

・山頂手前の1020m肩で市村境界稜線に乗る。ここは正確には小ピーク。左右へ折れる尾根が市村界尾根で右が山頂への尾根。山頂方面の尾根直上は短距離だが急な下りで小規模に崩れていてちょっとだけ緊張して通過。南から巻くことも可能。尾根を進むと苔生した切り株にかかったワイヤーが見られた。

・笹に覆われたなだらかな歩きやすい尾根を辿れば東山山頂に到着。文字が消えた古い木板があったがおそらく山頂標識だったのだろう。北上する市村界尾根にも踏跡無しだが笹はそれほど濃くはなく歩きやすい植生が続いていた。

・帰りは往路で歩いた沢の右岸側尾根=団子沢左岸尾根を国道まで辿ることにした。数個所で屈曲するので要注意。私のGPSは地図表示機能が無いので真面目に読図する必要あり。

・1100m峰までは問題なく下ったが、ここの出だしが難航。南に派生する枝尾根が顕著でそのまま普通に下ると枝尾根に引き込まれるので、ピークから僅かに南に進んでから南東に下る必要がある。しかし地形図で見るよりも主尾根の出だしが不明瞭で尾根上では全く判別不能。ある程度見通しがあれば先の方に尾根の続きが見えるのだが、ここでは樹林でそこまでの視界は無かった。方位磁石で方向を確認しつつ南尾根と北東尾根を何往復かしたが、目的の尾根が見出せなかった。

・何度も1100m峰てっぺんに立ってから、南尾根を数10m進んでから左側のタダの斜面を思い切って下ってみたら、やっと先に主尾根が見えて一安心。ここまで苦労したのも久しぶり。この尾根を往復するのなら登りでここには目印を残した方がいいだろう。

・地形図を見る限りはこの先も読みにくい地形が続くので気は抜けない。最初の関門は標高1020m分岐ピーク。それまでに同じような高さの尾根が続き、ピーク自体も大した標高差が無いので途中の偽ピークと区別が付くかどうかが不安。しかし歩いてみると意外とはっきりと1020m峰は識別可能で、左右に顕著な尾根が分岐し、しかも左の尾根のすぐ先にここより高い1030mピークが樹林を通してでも見えるので、自信を持って左の尾根に進めた。

・1030m峰の下りは苔生した急な岩場で下りは注意が必要。ただし見た目よりは滑らなかった。そのまま顕著な尾根を進んでいく。

・次の関門は標高1000m付近の尾根分岐。直進は枝尾根で主尾根は左へ分岐するが、地形図を見る限りはここも出だしは尾根っぽくなく、先ほどの1100m峰と同じように迷いまくるかもしれない。

・高度計を見ながらそれらしき地点に到着。地形図では読取れないが北側に張り出す尾根が接近して2本あり。タダの勘で2本目(東側)の尾根を少し下ったら樹林の隙間から尾根が続いているのを確認でき、偶然にも選択が正しかったことが分かった。地形図では出だしはこれほど明瞭な尾根ではないはずなのだが。

・あとは末端までこの尾根を追うだけだが簡単にはいかなかった。標高970m肩では主尾根は非常に急角度で落ち込んでいて尾根直上を下るのは危険と判断、一度南に下って主尾根の傾斜が緩むのを見てからトラバースして尾根に復帰した。

・これ以降は細い潅木藪がやや増加。藪漕ぎまでいかないが今までの快適な植生よりは邪魔。高度が下がると傾斜が出てきて尾根が痩せてきて特に左側が絶壁状態でヤバそうな雰囲気があったが、尾根直上は特に問題は無かった。

・最後も急な下りで往路の沢に出る直前が今回の中で一番藪が深い場所。蔓が混じった潅木藪で距離は20mくらいだが獣の足跡を辿って藪の下を這いつくばるように下った。

・沢に下りた場所は上流側が自然地形、下流側はコンクリートブロックで護岸工事がされていて、もしここより下流側だと法面状態で沢を越えられなかっただろう。だから獣道はここにあったわけだ。沢の水量は少ないので難なく対岸に渡れた。

・草藪の短い斜面を登れば耕作放棄地?の平地に出る。車はもう目の前。

まとめ 東山に登るなら私が下りで使った尾根を往復するのが一番効率的だと思う。藪は思ったよりも薄かった。

 

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